モラハラは治る?治る説と治らない説で溢れる世界
モラハラ旦那のRiley(ライリー)です。
ここ数日、自分がモラハラまでに至らないまでも、放置しておけばこれがモラハラの原因となるストレス因子なのだろうという、自分の心の中の悪魔が垣間見える瞬間に気づきました。
やはり、私は立派なモラハラ加害者であるのです。
ただし、私はそこでは終わりません。絶対にモラハラを治したい。モラハラを治して、子供の世代にまでモラハラを継がせないようにしたい。モラハラを治して、妻とやり直したい、仲良くありたい。モラハラを治して、妻に心からの感謝の気持ちを伝えて、償いたい。
これこそが私の目標です。
そのためには何でもします。
ところで、そのモラハラ、本当に治るものなの?
現時点での答えは、様々なところで調べている途中です。今の所、専門的な文献をまだあまり読んではいないのですが、ネット上の情報を大きく分けると、
モラハラは治らない説(離婚弁護士、相談所系)
モラハラは治る・治った説(セラピスト、カウンセラー系)
の二つに分かれます。
発信元が利害関係にあるので、それは自然な流れかと思います。問題なのは、加害者に関する情報がとても少ないために、「モラハラは治る」や「モラハラの治し方」という内容が少ないのです。
では、本当に治らないかというと、私は治したい。禅問答のような答えですが、私は自分自身のモラハラを治したいのです。
気合いはいいから、治したいって、どうやって?
今のところ、数少ない文献から、見つかった策は二つです。
認知行動療法とは、物事を捉えた時の考え方を変えることで、気持ちを楽にしたり行動を制御する方法だそうです。モラハラ行為をより本質的に抜本的に変えてしまう、思考回路を再設計する行為に近い感じがします。
認知行動療法は、うつ病・パニック障害・強迫性障害・不眠症・薬物依存症・摂食障害・統合失調症などにおいて、科学的根拠に基づいて有効性が報告されているそうです。またそのため、技法がマニュアル化できているため、アプリなどもあるそうです。
この辺り、もう少ししっかり調べてみる必要があります。
まずは、日本での第一人者と言われる大野先生の本を読んでみようと思います。
ポイントは三つの自を伴うことです。その三つの自とは、「自覚」「自知」「自治」です。
自分自身が使っていることが、周りの人と異なることや、自分がモラハラしていることを「自覚」することが何より大切です。その上で、どのような行為・行動がモラハラにあたるか自らが知る、「自知」につながります。そして最後に、モラハラが理解できた上で、モラハラにとって代わるコミュニケーション方法を身につけることで、自らの責任において新たな行動パターンを得る「自治」ができれば完治です。
実際に、ネット上では「モラハラは治せる」「モラハラ治った」との意見を掲載されている事例のほとんどがこれです。中でも、最初の自覚が最も大事で、これが大切な人を失わないと得られないことが多いことから、「モラハラは治らない」「夫婦間のモラハラは離婚するしかない」という結論に至ることが多いと感じます。
もちろん、モラハラを受けて来られた方々は、なぜこれ以上モラハラに付き合わなければならないのかが理解できない、ということだと思います。
まとめ
これからが本番です。私は、妻のおかげで自覚することができました。ただ、自覚といってもモラハラをしている自覚が出ただけで、どのような場面で悪魔がちらつくかは、まだ完全に理解できていません。また原因はわかっても、本当の意味での治療方法はわかっていません。
もちろん本当は心療内科に行って専門的なセラピーを受けるべきなのですが、アメリカで行くあてもなく、まずは自らを律して、治療に励もうと思います。
モラハラ加害者の経験談まとめを始めます
モラハラと躾の共通項
モラハラ旦那のRiley(ライリー)です。
朝、食洗機の中を片していた妻と、一緒に昨日使った食器などの片付けをしました。そのあと、改めて「おはよう」と言うと、妻は「おはよう」と返してくれて、さらにはハグまでくれました。
ハグした妻は暖かく、また僕の背中にまわし背中をさすってくれた手はとても嬉しかったです。
昨日の夜、寝る前に僕の中の悪魔について話しました
昨夜、寝る前にどうしても妻にお願いしたかったことがあるので、3分だけ!とお願いして、結局30分ぐらいリビングで話しました。
妻がソファに体育座り、その前の床に妻に向かって僕が座る形で、勇気を振り絞って伝えました。
「ぼくを助けてください」
本当はこんなことを言える立場ではありません。散々モラハラをしてきた挙句、助けてくれだ?!何様のつもりだ!と妻の怒りを買ってしまうことを恐れていましたが、妻は大きな心で聞き受け入れてくれました。
「今日、少なくとも2回、自分の中の悪魔がいたことに気づいた」
1回目は、5時に来るはずの来客が、いきなり4時に来ることになった時に思わず出た一言が、「なんだ、それ?」だった時。
2回目は、もう眠くて眠くて仕方がない娘をお風呂に入れていた時、あまりに滑ったり危ないので、「おいで!」とちょっと声をあげた時でした。
「自分でも悪魔の存在に気づいた時にびっくりして、怖かった」
「周り(妻)はもっと怖かったと思う(もしかすると子供達も?)」
「何がアウトで、何がセーフか、言える時だけで良いから教えてもらえたりするだろうか」
かなり自分勝手なお願いであることはわかっています。でもこの二回は自分で気づきましたが、それ以外にも気づかなかった事例もあるはず。しっかりと自分と向き合って、更生していきたいです。
躾や危険回避、それとモラハラは違う。
妻の反応は意外というか、すごく落ち着いて聴きながらも、すごく心に響きました。(妻は本当にすごい人です)
1回目の悪魔登場エピソードに対しては、
「そうだね〜、言ったね。覚えてる。」
「〇〇くんはよくそう言うね。」
「一回決められたことを、変えられるのが〇〇君はいやなんだね。」
そこまでストレートに言ってもらえることを、とても有難く感じました。
2回目の娘とのエピソードに対しては、
「う〜ん、これは気にしないでも良いんじゃない?」
「子供は危なかったりする時だったり、中々意図があって言っても聴かないこと多いから、躾という意味でも危険回避でも大きな声を出すことはあるよ。」
本当にここまで分析してくれたことが、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
そしてまるでカウンセラーと話しているかのように、本音を引き出してくれました。そこから見えてきたのは、躾とモラハラは決定的に違うものの、ある共通項があるということでした。
そんな共通項とは?妻があげるエピソードから読み解いてみる
つ(妻)「いろいろ調べたり、読んでるの?」
ぼ(僕)「うん。ネット上で調べてるけど、ほとんどが被害者の話しで」
妻がこうやって質問を投げかけてくれたのは嬉しかったし、思わず色々巡らせていた思いを吐き出してしまった。
「8つ中7つの原因が当てはまる」こと。
つ「お義母さんの(モラハラを)見て、受けてきたことが一番大きいと思う」
「実は何も決められない」こと。
つ「いちいち、私を巻き込んで、別に文句言うこともなければ、責め立てるようなことはしたことがないのに、私のOKをもらうことで『私が了承した』という保険が欲しいんだと思う」
「NGな時、セーフな時、これからも機会がある時で良いので、教えてもらえると自分の行動を改めるきっかけにしたい」
つ「私が直近の喧嘩以外でアウトだと感じたのは2回。」とエピソードを添えて話してくれました。
中でも、オールドネイビー(安売りアパレル店)で子供服を買い込んだ時に、レジでの会話から、互いに不機嫌になったエピソードが印象深かったです。
ぼ「だいたいいくらぐらい買うの?」
つ「わからない。」
ぼ「それはおかしい。セールだなんだで一点一点いくらになるかわからなくても、概算は頭の中にないと、お金は無限にあるわけではないんだから、、、、」
と例のごとく正論で責め立てたら、妻は「はい」とだけ行って不機嫌に立ち去りました。
「不機嫌に」 というのは当時の私の解釈であり、正確には「モラハラ野郎から逃げる」が正しいのでしょうか。
でもこのエピソードや、昨夜妻があげた多くのエピソードで共通して客観的に見た自分に対して浮かんだ一言は、、、
「ちっさ」
本当に器が小さいというか、なんというか。もう「ちっさ」以外の言葉が浮かびませんでした。
正論では、お金は有限だから、というのが正しいかも知れませんが、だからなんなの?正しいからといって、人の心は踊りません。
妻に言われました。
「〇〇くんには、『まぁ、いいや』と思えるようになって欲しい」と。
何かあっても、『まぁ、いいや』。
まずは、『まぁ、いいや』と思えば、自分が正義を守らなくてもいい。正義は自分の中であればよくて、人に押し付ける正義は正義ではない、ということでしょうか。
まとめ
自分を知ることはとても良いことだと思いました。自分の思考や、その背景にあるそう考える原因を知る。パターンがあるなら、そのパターンを理解して、負のスパイラルが始まりそうな気配がしたら、スッと下がる。
また妻に言われた、『まぁ、いいや』の精神があれば、認知の歪みからの被害妄想も、広い心を持つことで治せる気がしました。
あと、最後のもう一度だけ。
これだけ辛い思いをさせていても、向き合ってくれる妻には感謝しかありません。ありがとう。
【父の日】モラハラに気づき、脱モラハラ宣言から11日が経過しました
モラハラ旦那のRiley(ライリー)です。
今日は父の日ですね。アメリカに住んでいると、街ゆく人や店員さんが話すたびに、父の日を祝ってくれます。
Happy Father's Day!
父の日ということだけで、モラハラ旦那の私を妻が朝から祝ってくれました。
シロさんのクレープ!
先日の夜、話題のドラマ「きのう何食べた?」をネットで妻と見ていた時、でシロさんが休日のお昼に作ったクレープがとても美味しそうだったので、それを作りたいとちょうど話していたところでした。
それをモラハラ旦那の私なんかのために、なんと家族四人で食べれるようにと作ってくれたのです!
今日のランチは、最高でした。
1枚目は、目玉焼きとトマトときゅうりのクレープ。
2枚目は、ツナマヨときゅうり。
3枚目と4枚目は、生クリームとバナナにチョコレートシロップの王道クレープで締めました。
子供達も、思いのままにクレープを自分で巻いて食べ、最後にはクレープがなくなってからも、生クリーム+チョコバナナを兄妹でケラケラ笑いながら食べていました。
本当に子供達の笑顔には救われます。
それだけではありません。その後にサプライズx2!
今日はそれだけではありませんでした。
なんと、お昼すぎに子供達が一通り遊び終わった頃を見計らって、近場のスターバックスでおやつタイムでもしにお出かけしない?とのお誘いがありました!
もちろん車内は、子供達を中心に会話が成されます。いわゆる夫婦の会話というのは、最小限でしょうか。
それでもスタバからの帰り、車内で今度は妻から今夜食べたいものを聞かれました!思わず本当にいいの?と聞き返すと、父の日なんだから、何が食べたい?と。
結局、妻の作る好物の一つ、キーマカレーを作ってくれて、ありがたく頂きました。
妻には、本当に感謝しかありません。
15年も結婚してからずっとモラハラを受けていた傷を負っているだけでなく、私に対する憤りがあったりもすると思います。
それにも関わらず、妻は、子供達の父であるというだけで、父の日を子供達と一緒に祝ってくれたのです。
本当にそれには感謝しかありません。またそんな切り替えができる妻を、一人の人間としてとても尊敬しています。
って言いながらモラハラもしてるんでしょ?
とかなんとか言いながら、モラハラ亭主なんでしょ?モラハラしてるんでしょ?と思われることでしょう。
もうモラハラはしていない!と言い切れる日はまだ先だと思います。
今日はとても幸せな日でした。同時に確実にまだ自分の中に、魔物は住んでいることを実感した日でもありました。
魔物は確実にいる、、、
それに気づいたのは、今日の午後2:30頃でした。そろそろ子供も煮詰まってきたので、スターバックスに行こうとしている時でした。
もともと今日の5時〜5時半頃に、ネットで我が家から中古の楽器を買った人(知らない人)が引き取りに来る予定がありました。スターバックスに出掛けようとしている時に、妻が「急に楽器引き取る人が4時に来たいって言ってきた」と言いました。
5時が4時に変わっただけ。今はまだ2時半。スターバックスまでは往復15分も掛かりません。スターバックスには30分程度しか滞在しない。今日はスタバの横に新しく出来たおもちゃ屋さんで、娘がずっと行きたがっていたところにも行こうと妻が前に言っていたが、そこにも15分いれば十分。そう考えると、別に5時が4時に変わっただけで、全く問題ありません。
それにも関わらず、妻からの言葉を聞いた瞬間に出てきた一言が、「なんだよ、それ」でした。しかもちょっと低めの声で、正直妻は一瞬引き下がった気がしました。
無意識に出てきた一言に自分でも驚き、そこで咄嗟に自分を繕ったのですが、なんて言ったかは正直覚えていません。でもこの瞬間、私の中に確実にまだ魔物が住んでいることを実感した瞬間でした。
幸い、そこから何もモラハラにはならずに、平和に全員でスターバックスに向かったと思います。
車内で妻から「実はさっき、2時半に言っていいかっていきなりメッセージがあったけど、外出中だから無理と断ったら、5時過ぎに来ることになったの」と話してくれました。妻から同じ話題に触れてくれた安堵感があった反面、自分の中には魔物がい続けている危険性を痛感しました。
それ以外にも、ありました。
下の子供(4歳の娘)が今日いつもより朝早く起きてしまったため、夕方〜夜にかけて愚図りまくっていました。それ自体は、かわいいな、と心に余裕を持って対応することはできるのですが、お風呂に入れている時の自分の口から出てきた一言に再びドキッとする瞬間がありました。
娘はもう最高にグズっており、いちいち「ちょっと待って」とか「あとで」とか洗う工程が進まずにいました。そこで自分の口から出てきたのが、「もういいからやろう!」とちょっと強めに言ってしまいました。
その瞬間、胸がドキッと鼓動を打ったのを覚えています。
そして咄嗟に優しい声で「いーち、にーい、さーん、、、」とゆっくり数え始めたら、娘もゲーム感覚になったのか、3まで数えたところで、洗いに(洗われに)戻ってきてくれました。
子供にも、自分の思い通りに動かないことが重なると、もしやモラハラしていたのか?と焦りました。
ほぼ確実に上の息子には、たまにしてきた実感があります。2歳の時に、朝一緒にドーナツ屋さんに行った時に、上のフロスティングが付いている部分しか食べない二歳児に声を荒げて、もう二度と連れて行かないと怒って帰ってきました。今では夫婦間でよく出てくる、事例です。
でも下の娘にも、もしかするとそういうことをしていたのかと思うと、怖くなりました。
まとめ
今日はすべての面において、妻に感謝しかありません。こんなモラハラ旦那に、そこまでしてくれる人は、妻しかいません。
同時に、私の中には、依然魔物がいることもわかりました。でも同時に、出てきた瞬間に、それに気づき少しでも対応できていれば前に進めているのではと思えました。
一方で、こうやって自画自賛しているところ、また上述の通り「妻しかいません」などと、加害者は被害者に依存する、といったモラハラ加害者特有の思考にも気づきつつあり、不安はどんどん大きくなっています。
妻に、モラハラをしてきたことに気づき謝罪する手紙を書いてから11日が経過しました。その程度では40年近く育ててきた魔物は追い出せません。